プロフェッショナル 仕事の流儀7 茂木 健一郎 &NHK「プロフェッショナル」製作班=編
素晴らしい仕事を成し遂げつつある魅力的なプロフェッショナルたちを描いたNHK人気番組の本です。
カーデザイナー 奥山清行さん
ドイツ、アメリカ、イタリアなど世界有数の自動車メーカーの車をデザインし、名車「エンツォフェラーリ」を手がけた国際的カーデザイナー。
その奥山さんが考える、人の心をひきつけて離さない陽素とは
そのものにまつわる神話
フェラーリという会社なら、50年間F1レースに投資してきた、その栄光や不運の積み重ねによって一つの神話が出来上がっています。
エンツォフェラーリを買うということは自分もその物語の一部になれる、語り部になれるということ。
奥山さんの機能美を徹底的に追求したデザインも、そのことを理解しているからこそ、「コレは何かあるな」という雰囲気を伝えるのです。
私たちもの企画も、商品やサービスの内容だけでなく、人とひきつける物語を一緒に提供することで価値観を高められないでしょうか。
また、ターゲット層が神話の一部煮になる、語り部になれる対象とコラボレーションさせるには、どんなアイディア発想が必要でしょうか。
将士 羽生善治さん
史上初のタイトル総なめ7冠を達成したが、その後は1冠に。しかし、現在は3冠。
かつては千の手を読むといわれた羽生さんの中に起きた変化とは
「あえて、手を読まない。流れをつかむこと」
局面を一枚の絵として見たときに、流れに沿っているか、それまでの方針に合っているかを判断します。
全体をも見たときに、選択肢がチグハグだったり、あまりバランスが取れていなかったりということに対する慎重さがないとよい結果を残し続けることが難しいからです。
問題点や市場を取り巻いている全体のなかでバランスの悪い部分、欠けている部分を見て、アイディアをさらに調整したりするなら、別の視点からのアイディア発想も得られるのではないでしょうか。
料理人 徳岡邦夫さん
高級料亭の3代目でありながら、絵画から「日本料理のアバンギャルド」と呼ばれるほど、形式にとらわれない新しい料理に挑戦するクリエイター
日本料理の伝統を守り、変化するお客様の好みやニーズに対応する手法とは
あえて日本料理にない食材も取り入れる
伝統的な抑え目の味の日本料理を物足りなく感じている若い客。ワインやシャンパンに合う料理を求めている人。肉しか食べられない外国人。
オリーブオイルやワイン、牛肉など、日本料理の伝統を覆す食材を取り入れることで、そういったお客様の心をつかみます。
私たち無意識にこだわっている部分が実はアイディア発想の広がりを制限していないでしょうか。
リスクを負うこと覚悟で、いままでコレはよくない、違うものだからと考えていたものを取り入れ、より斬新な発想が出来ることがあります。
プロフェッショナルとそうでない人の仕事の違いは、判断すべき一瞬に発想することの違い。同じ企画を練っていても、その最中のある瞬間に発想することで全く変わってしまいます。
私たちもアイディア発想を成功させるために、プロフェッショナルたちの発想とその発想の生まれたプロセスから学びたいものです。
2007年02月16日 アイデア・企画を生み出すための書籍 トラックバック:1 コメント:0